真ちゃん専用LINE7

~前回までのあらすじ~
どこかからの欲望の目が気になった二人は、悪霊(悪魔?)祓いしてもらう為に教会に行きました。
これはその後のお話。

高尾:う~ぷ。食った食った。
緑間:なかなか美味しかったのだよ。
高尾:オレがあそこの店の勘定を払わされたのは未だに腑に落ちないけど(じとっ)。
緑間:お前がじゃんけんに弱いのが悪いのだよ。
高尾:まぁねぇ……オレ、ハイスペックだからじゃんけんは強い方なんだけど。
緑間:やはりおは朝のラッキーアイテムはオレを助けてくれるのだよ。
高尾:どこかで見守っているのかもね。神様、というやつが。
緑間:一度教会行ったくらいでかぶれるのではないのだよ。
高尾:真ちゃんだっておは朝信者のくせに!
緑間:おは朝は、オレの命を救ってくれたことがあるのだよ。
高尾:やっぱりどっかの宇宙人が……。
緑間:高尾、それはやめろ。
高尾:へーいへい。オレもちょっと考えてたことがあるんだけどさー……。
緑間:むっ!
高尾:なぁにぃ、真ちゃん。
緑間:感じるのだよ。欲望の目を……。
高尾:そういや、オレも感じるよ……でも、欲望でぎらぎらしてるけど、ただの欲望だけではないんだな。
緑間:どういうことだ。
高尾:ん~、なんかこう、温かく見守ってくれてるような気がすることもあるんだよね。
緑間:同じヤツか?
高尾:うん。似てる。例えて言うと……ひなちゃんの目だな。
緑間:ひな子の……。
高尾:ひなちゃん、普段は優しいだろ? けど、とち狂った時、欲望がだだ漏れになる時あるじゃない。
緑間:うん、まぁ、確かに。
高尾:オレ達に関するネタを拾った時とか、ハイテンションじゃない。
緑間:ああ。
高尾:オレは……この欲望の目?は、悪霊でも悪魔でもなく、腐女子の目だと思うんだよね。
緑間:腐女子の……。
高尾:もしかしたら、この話もどこかで見ている人がいるかもしれない。
緑間:セキュリティーを万全にしておくのだよ。
高尾:でも、もしそれが無駄だったら? オレ達と違う次元にも腐女子というヤツはいるかもしれないじゃん。
緑間:じゃあ、どうするのだよ。
高尾:どうもしなくていいと思う。欲望は感じるけど、悪意は感じないからさ。
緑間:お祓いに行けば、と言ったのはお前だぞ。
高尾:だから、それは常識的な考えで……ん、まぁ、常識でもないかもしんないけど。でも、お祓いに行っても追い払えなかったら、どうしようもないじゃん。
緑間:……そうだな……。
高尾:だから、オレは腐女子の目がオレ達を見守っていてくれるんだと思うことにした。
緑間:そう思ったら、なんか落ち着かないな。
高尾:大丈夫。害はないんだし。それに、ひなちゃんと同じ目だと思ったら、なんか平気っしょ?
緑間:ひな子と同じ目か……。
高尾:霊がいたら、見せつけてやろうぜ。オレ達のこと。
緑間:ふん。それはいいな。
高尾:だろ? 霊じゃないと思うけど。
緑間:でも、どんなヤツがオレ達のこと見張ってるというのだよ。
高尾:オレ達は二次元のキャラクターだろ? 三次元にも四次元にも、オレ達と同じような存在がいるのかもしれない。
緑間:三次元とか四次元は、そういう概念にはあてはまらないのだよ。
高尾:でも、何かはいるかもしれない。
緑間:…………。
高尾:オレも難しいことはよくわからないけどさぁ……次元が違うところから、オレ達は覗かれているかもしれない、と思うことはあったよ。
緑間:無駄に壮大になってきたな。
高尾:真ちゃんには言わなかったけどね。オレ、結構そういうの敏感でさぁ。
緑間:鈍感で悪かったな。
高尾:そうじゃないって。もしかしたら、オレの願望かな?と思ったことがあったりしてさ。
緑間:お前は覗かれるのが快感なのか?
高尾:違うって……まぁ、そうでもいいけど。その目って、もしかして、オレ達のいう神ってヤツ?かもしれないじゃん。
緑間:腐女子の神か……。
高尾:真ちゃんは嫌だろうけど、オレは決してそうは思っていないワケ。
緑間:…………。
高尾:オレの思った通り、見てるのが腐女子なら、彼女達、オレ達に対しては何もしないだろうな。コミケには本出すかもしれないけど。
緑間:神がか?
高尾:その通りwwwwwwwwwwwww
緑間:あ。
高尾:何?
緑間:今回は初めて草を生やしたな。
高尾:うん。だって、今回結構シリアスな話だったもん。草どころじゃねぇよwwwwwwwwwwwww
緑間:とか言いながら、生やすのだな。
高尾:うん。今回はオレも忘れてたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
緑間:しかし、お前のいう神は結構俗っぽいな。信じる気にもなりゃしないのだよ。
高尾:ひっでーなーwwwwwwwwwwwwwwww
緑間:じゃあ、その腐女子だか欲望の目だかのことはこの辺で忘れるか。
高尾:うん。そうした方がいいと思う。怖くて一人で寝られない時は、オレがついてるからさ。
緑間:……頼む。
高尾:えええ?! そこは『くだらん冗談言うなら殴るぞ』とか言いそうなもんなのに!
緑間:何だ、不服か?
高尾:いーえー。真ちゃんのデレが見れてラッキーwwwwwwwwwwwww
緑間:だから、デレって何なのだよ……。
高尾:ツンデレくらい知らないと、時代に乗り遅れちゃうぞ、真ちゃん☆
緑間:ツンデレぐらい知ってるのだよ。ひな子に散々聞かされた。
高尾:きっとひなちゃんも神様の一人だよ。創作世界のね。
緑間:そういえば、『生命や存在はみな神である』という話を聞いたことがあるのだよ。
高尾:神の被造物、ではなく、神そのものなのね。
緑間:そうだ。
高尾:そう考えると、何かすげーなー。オレ達。
緑間:存在自体が尊いのだよ。オレも、お前も。
高尾:そういや、すげぇ能力持った人のことを『神』って、この世界でも言うもんな。
緑間:いろいろなことを考えると、神はいるのかもしれないということをオレも少し考えるようになるのだよ。どの世界にも、どんな世界にも。いろいろな神が。
高尾:オレと真ちゃんが出会ったのも、そういう、人智を超えた――この場合は人智を超えた、ね――神の手が関わっているかもしれないの?
緑間:それはオレが言おうとしたことなのだよ。
高尾:わお! 気が合うじゃんwwwwwwwwwwwオレ達wwwwwwwwwwww でも、そしたら神に感謝だな。
緑間:オレも
高尾:ん?
緑間:オレも、感謝なのだよ。お前に会えて良かった。
高尾:真ちゃんwwwwwwwwwwやべwwwwwwwwwwwwなんか泣きそうwwwwwwwwwww
緑間:草生やしながら言われても、説得力がないのだよ。
高尾:うん。でも、本気だから。これからもずっと一緒にいてくれるよね?
緑間:ああ。ずっと一緒だ。

後書き
『真ちゃん専用LINE6』の続編です。
何だか無駄に壮大な話になってきました(笑)。四次元にも腐女子っているのかしら(笑)。
2016.2.25

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