真ちゃん専用LINE4

高尾:じゃあな、瑞希、木崎。
瑞希:もう帰っちゃうのか? 高尾。
木崎:これから緑間と話す約束でもしてるんじゃねーだろうなー。
高尾:はっはっはwwwwwwwそこまで真ちゃんとの距離は近くないよwwwwwwwww
木崎:だよなー。あいつコミュ障だもんな。一日ずっと付き合うのは大変だろ?
高尾:ん。まぁね。
瑞希:でも、お前ら仲いいじゃーん。
高尾:そんなことないってwwwwwwwwwwじゃ。

高尾が退室しました。

高尾が入室しました。

高尾:真ちゃーん。もしかするとこの『真ちゃん専用LINE』の存在がバレそうだよーwwwwwwwwww
緑間:何だ? その『真ちゃん専用LINE』というのは。
高尾:真ちゃんとの秘密の愛の巣v
緑間:……そんなこと言って恥ずかしくないか。
高尾:……恥ずかしいです、すみません。
緑間:謝るくらいなら最初から言うな。
高尾:真ちゃん……もしかして怒ってる?
緑間:おまえが来るのを待っていたからな。今日は遅かったのだよ。
高尾:ごめんごめんwwwwwwでも、真ちゃんが待っててくれるの、嬉しいな(^^)
緑間:お前が必ず来ると信じていたからな。
高尾:真ちゃん…………vvv 例えばオレが何かの用事で遅れても、真ちゃんは待っていてくれる?
緑間:勿論なのだよ。
高尾:真ちゃんはデレが多くなったね。あの洛山戦から。
緑間:お前もなのだよ。高尾。
高尾:……必死でプレイして負けるとさ、気分落ち込むよね……。
緑間:ああ。
高尾:オレもマジ泣きしちまったしさぁ……恥ずかしかったな。今思えば。
緑間:それは恥ずかしくはない。男泣きと言うのだよ。
高尾:うん。でも、今度は洛山のヤツらを悔し泣きさせてやりたいよね。オレ達の力で。
緑間:後、二年足らずか……。
高尾:ねぇ、真ちゃん。高校卒業してもオレのこと忘れないでね。
緑間:忘れるものか。お前みたいな煩いヤツ。
高尾:というか、大学でも一緒にいたいね。
緑間:大学を卒業してもか?
高尾:うん。ずうっと一緒にいたい。この出会い、運命だったと思うから、さ。
緑間:……この前もそんな話していたように思うのだよ。
高尾:だって、マジだもん。
緑間:…………。
高尾:……どったの? 真ちゃん。
緑間:同じ大学行くのなら、もっと勉強がんばるのだよ。
高尾:うん。がんばる。それからさ……バスケも一緒にしようね。
緑間:ああ。そのつもりだ。バスケは一生辞めない。
高尾:オレも。
緑間:お前みたいな相棒には二度と巡り合えない気がするのだよ。
高尾:ふふっwwwwwwwww
緑間:何だ? 高尾。
高尾:変わったね、真ちゃん。オレやセンパイ達のこと前より頼るようになったしさ。
緑間:ああ、そのことか。人は変わるもんじゃないのか?
高尾:そうだね。いい方に変わること、それを成長というんだろうね。
緑間:いいこと言うのだよ……高尾のくせに。
高尾:高尾のくせにってなんだよーwwwwwwwwこう見えてもオレ、いろいろ考えてるんだぜーwwwwwwwww
緑間:だったら、草生やすのやめろ。鬱陶しい。
高尾:やだね。これはオレのアイデンティティなのだよwwwwwwwwwそれに、以前草生やすの楽しいって真ちゃんも言ってたじゃんwwwwwwwwwwww
緑間:そんな昔のこと覚えていないのだよ。……全く。小さいアイデンティティなのだよ。
高尾:せめてささやかって言ってくんない?
緑間:……そうだな。お前のささやかなこだわり、本当はそう嫌いじゃないのだよ。
高尾:ほんと? うれぴーwwwwwwwww
緑間:お前は真面目なんだかふざけてんだかわからん。一体どっちなのだよ。
高尾:さぁ、どっちでしょうねぇ……wwwwwwwww
緑間:…………。
高尾:真ちゃんは多少変でもいつでも真剣なのはわかるけどさぁ。
緑間:オレはいつでも人事を尽くしているだけなのだよ。真剣にな。
高尾:ブレないよねー、真ちゃんて。でも、時々バカなんじゃないかと思う時あるよ。でも、そのバカさ、嫌いじゃないのだよ。
緑間:だから、真似するな。それに、馬鹿とは失敬な。お前よりは成績いいのだよ。
高尾:世の中にはリコウバカという言葉があるんですよねぇ、緑間君。
緑間:……リコウバカで悪かったな。
高尾:……でも、真ちゃん、決める時は決めるし、そゆとこほんとかっこいいと思う。真ちゃんは変人だし、バカなところはあると思うけど、リコウバカではないと思う。
緑間:どういう違いがあるのだよ。
高尾:その語尾もオレ気に入ってるし。顔もいいし才能あるし。
緑間:おだてても何も出ないのだよ。
高尾:まーたーwwwwwww嬉しいくせにwwwwwwwwwwwでも、おは朝の占いを金科玉条のごとく守るのは理解できないんだけどさ。
緑間:何を言う。おは朝のおかげで、オレは毎日元気で生きていられるのだよ。
高尾:うん、それなんだけどさ……。
緑間:何だ?
高尾:オレ、おは朝占いって、真ちゃんの為にあるんじゃないかと思うことがあるんだ。
緑間:何が言いたい。
高尾:ラッキーアイテムってさ。真ちゃんがそろえようと思えばそろえられるものばかりじゃーん。
緑間:おは朝は全国ネットなのだよ。
高尾:例えばさ、どっかの宇宙人とか何かがさ、真ちゃんのこと調べててさ、真ちゃんを災難に遭わせないようにラッキーアイテムを教えてくれてる――とかさ。
緑間:……馬鹿馬鹿しい。SFの読み過ぎなのだよ。
高尾:オレもそう思う。
緑間:元はお前が言い出したことだぞ。
高尾:だから、これはオレの妄想。忘れて!
緑間:まぁ、一つの仮定の話としては面白いがな。
高尾:それにしてもさぁ……真ちゃんて、SFや宇宙人はバカにするくせにおは朝は信じるんだ。
緑間:おは朝は正義なのだよ。
高尾:そこのところがどうもよくわからないなぁ……オレには似たようなモンに思えるんだけど。ま、真ちゃんの言う通り、これは仮定だかんね。
緑間:今度からお前のラッキーアイテムも探してやる。日頃の礼だ。
高尾:はぁ……なんか苦労が倍になるような予感……。
緑間:人の好意は素直に取っておくのだよ。
高尾:いや、だって! それ、オレも探すんでしょ?! 真ちゃんのラッキーアイテム探すのだって大変なのに。
緑間:草生やさなくなったな。
高尾:草生やしてる場合じゃねーもん。
緑間:お前、さっきの台詞と矛盾しているのだよ。アイデンティティはどうしたのだよ。
高尾:真ちゃんはおは朝の占いがアイデンティティに繋がってるんだよね。
緑間:確かに……そうかもしれないのだよ。
高尾:まぁ、いっか。おは朝占いに興味ないけど、真ちゃんの為に付き合ってやるよwwwwwwwwww
緑間:また草を生やし始めたな。
高尾:だって、やっぱ草生やすの好きだもん。こうなったら、毒食らわば皿までだもんね。いつまでも付き合ってやるよ。真ちゃん。だから、真ちゃんもオレから離れないでねv
緑間:……当たり前だ。離れないのだよ。高尾。お前がイヤだと言ってもな。
高尾:言うわけないじゃん。……オレがどんなに真ちゃんのこと好きか知ってる?
緑間:好意を持たれてるのは、わかってる。
高尾:やだな、ちょっと泣いちまった。これが現実でなくてよかった。
緑間:現実でお前が泣いたら、泣き止むまで抱き締めててやる。オレ達の他に誰もいなければな。
高尾:ありがと、真ちゃん。……でも、誰かいたらそーゆーことしてくれないんだね。
緑間:……当たり前だ。見世物じゃない。
高尾:皆の前でそれやったら、男前だと思って惚れ直すんだけどなぁ。まぁ、いいや。真ちゃんツンデレだから。
緑間:む……わかった。オレも男だ。高尾に対しても、人事を尽くす。
高尾:ん。嬉しいよ。真ちゃん。でもさぁ……今日ダチどもに「真ちゃんとはLINEしてない」って言ってしまったんだよね。だから、人のこと言えねーや。ごめん。
緑間:そうだったのか。お前が照れ屋なのは知ってる。
高尾:でもオレ、これからは真ちゃんとの関係、隠さないようにする。せっかく真ちゃんが約束してくれたんだもん。オレに対しても人事を尽くすって。だから、オレも。真ちゃんの為に人事を尽くす。
緑間:……約束なのだよ。
高尾:うん。約束。

後書き
相変わらずラブラブな二人なのだよ。宇宙人というか、真ちゃんには災いに遭わせないようにする守護霊がいたりして(笑)。
2015.1.28

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