『おっとどっこい生きている』百話記念座談会

メンバー Tomoko、秋野みどり、秋野駿、渡辺えみり、渡辺雄也、渡辺純也、佐藤哲郎、鷺坂稜(リョウ)

はじまりはじまり~。

Tomoko(以下T)「というわけで、百話記念座談会、始めるよー。なんか今更って感じもするけど(笑)」
みどり「なんかずいぶん続いたよね。ひとつひとつの話は短いけど」
駿「会話とかで引っ張るんだもんなぁ、この人」
えみり「いろんなことがあったけど、みどりと友達になれて嬉しかったわ」
雄也「俺はえみりと結婚してよかった」
えみり「雄也……」
雄也「えみり……」
T「こほん。えーと、何か質問はあるかな」
リョウ「はいはーい。この話の中で連載を始めた時と変わったことってありますかー?」
T「おっ、いい質問だね。そうだねぇ、まず、駿ちゃんの性格かな?」
駿「作者まで駿ちゃんなんて呼ぶなよ。……どこが変わった?」
T「もっと宇宙人ぽくしようと思ったのに、普通の人になっちゃった」
みどり「それに、怒りんぼになったよね」
駿「そうそう。やっぱりじいちゃんの血を引いているからかな」
みどり「連載が始まった当初はそう怒りっぽくもなかったのにね。喜怒哀楽がはっきりしてきたよね」
T「うん、まぁ、やっぱり喜怒哀楽がよく表れるキャラクターの方が動かしやすい」
みどり「変わった、といえば、私達の苗字もそうなんだよね」
T「そうそう。最初は『大野』にする予定だった」
みどり「なんで変わったの?」
T「『あさりちゃん』に似たような名前の人出てたから(笑)。それで、秋の中のみどりは風流だろうってことで、『秋野みどり』に変えたの」
みどり「今ではそれで良かったと思うな」
T「あと、えみりの性格も変わった」
えみり「アタシ?」
T「もっと適当な性格にしようと思ったのに、意外と真面目になっちゃった」
えみり「アタシはいつだって真面目よ」
みどり「最初はキャバ嬢だと思ってたもんね」
えみり「ほんと? それ、褒め言葉よ!」
雄也「えみりはオレのモンだからな」
T「と、こういう風に雄也が愛妻家になるのも予想外でした」
みどり「兄貴の過去も意外だったよね」
駿「『新聞部の秋野』とか言われてたこととか?」
みどり「それもあるけどね」
えみり「みどりは、まだ駿ちゃんの爛れた過去を許すことできないのよ」
駿「爛れた過去……ひどいいい草だな」
えみり「でも、否定はできないわけね」
駿「ううう……」
T「私もあれは意外だったなぁ。自分で書いておきながら」

『おっとこ』を書き始めた理由は?

えみり「ねぇ、この話を書こうとしたきっかけは?」
T「ノートに書いてあったんだ。『おっとこ』の始めの部分が。もっと先の方も読んでみたかったんで、だから続きをしたため始めた。読む方はどうだかわからないけど、書くのは結構楽しかったよ」
えみり「ノートでは、私達が出てこようとした瞬間で、終わっているのよね」
T「そうそう」
雄也「じゃあ、オレらが永遠に日の目を見ない、ということもあり得た訳か」
T「まぁね」
リョウ「オレも?」
T「だって、リョウはずっと後に出て来たキャラクターだから」
リョウ「そっか。出演できてよかったよ」
みどり「いつからHP上で書き始めたの?」
T「そうだなぁ……2008年頃からかな。何しろ、創作メモがあまりないんで」
みどり「……なんてアバウトな作者なの?」
T「すみませんねぇ、アバウトで。でも、みどり達が活躍している日はわかるよ。ずばり! 『おっとこ』百話の時点で2008年の6月25日!」
みどり「まだ私、高校二年生なの? ずいぶんテンポが遅いじゃない」
T「そうだなぁ。多分、みどりが高校を卒業する時点で、この話は終わると思うよ。だから……終了はまだまだ先の話だね」
えみり「他にも、アニパロなんかやってるんでしょう?」
T「うん。だから、もっと長くかかりそう」
みどり「でも、私の回想もいろいろ入ってくるからねぇ。いったい私はいつの時代からあの高校生活を書いてるのよ(笑)」
T「ははは、本当は時系列に沿って書くのがいいんだろうけどねぇ……そうもいかなくなっちゃった」
みどり「読者は混乱しないかしらね」
T「さぁ……どうだろね。私は作者だから」
えみり「みどりの回顧録という形で書いているの?」
T「というより、みどりが想い出を脚色しながら書いているってことかな。みどりは、私のキャラの中では、言うこときかない方だから」
みどり「だって、作者が頼りないんだもの」
T「言われてしまったわね」
みどり「でも、まだまだイベントがあるのよね。もうすぐお父さん達は帰ってくるし。奈々花の誕生日はあるし」
T「頼子の盗作騒ぎだってあるし……あ、ほら、麻生清彦に告白されたじゃない」
みどり「私は将人一筋よ! それに、盗作騒ぎなんて、ネタバレしちゃっていいの?」
T「構わないでしょ。ヘンに隠しだてするよりは」
みどり「まぁ、私も未来をほのめかすような書き方をしてるしね」
哲郎「でも、いいのかいTomokoくん。その予定通りに書けなかった時は」
T「その時はめいっぱい誤魔化します(笑)」

哲郎がクリスチャンになった訳

T「私がクリスチャンになったから。ノートに書いていた当時も、哲郎はクリスチャン、と書いてあるよ」
哲郎「僕にも、目標ができたしね」
T「そう。牧師になるんだよね」
哲郎「最終的にはそうなったらいいなと思う」
T「私はオタクリスチャンだから」
みどり「キリスト教オタクの間違いじゃない?」
T「うーん。否定できないなぁ」
哲郎「でも、Tomokoくんはちゃんと教会行ってるから」
T「時々休むけどね」

雄也とえみり

T「えみりはねー、私のお気に入りのキャラなの」
えみり「わぁ、ありがとう!」
雄也「オレは?」
T「もちろん好きだよ。純也くんもね」
純也「うー」
T「自キャラに嫌いなキャラなんていないよー。昔は全部嫌いだったけど」
雄也「おまえ、極端だな」
T「……まぁね」
雄也「でも、オレの家族――それも母親――をあんなばあさんにしなくてもいいじゃねぇか」
えみり「雄也は若くて綺麗な人が好きなのよね」
雄也「そう。だからえみりに惚れたんだ」
えみり「まっ」
T「……雄也もお世辞を言えるようになったのね」
雄也「お世辞じゃねぇ、ほんとのことさ」
みどり「ところでさ、えみりさんのことだけどさ」
T「はい?」
みどり「えみりさんの家族って、どんな人なの?」
T「うーん……まだ書いてなかったかな?」
みどり「少なくとも、私は覚えがない」
T「機会があったら書くかもしれない。とても幸せな家に生まれたか、とても厳しい環境で育ってきたかのどちらかだと思うな」

みどりの学校生活

T「みどりの学校生活はねー、私の憧れなの。ちなみにセーラー服も憧れ。まだ一回も着たことないんだもん。きん注のわぴ子がそれはそれはセーラー服が似合っててねぇ……うん。十五年越しの憧れ」
雄也「コスプレすりゃいいじゃんか」
T「それが、なかなか機会に恵まれなくてねぇ……」
みどり「私の学校生活が憧れだって?」
T「そうなの。だって私、中学不登校で高校中退だもん。学校生活をエンジョイできたのがほんのわずかしかなかったの」
哲郎「少しでも、楽しかったんだからそれでいいと思うけど」
T「そうだね。今は私もそう思う。特に辛かったのは高校時代だけど、優しくしてくれた人もいるから」
えみり「でも、今は幸せなんだよね」
T「そう。幸せ。悩みもあるけどね」
哲郎「それが人生だよ」
T「思いがけなく私の話になっちゃったけど、みどりはいい友達、いっぱいいると思う」
みどり「そうね。友子には面食らったけど」
T「ははは。友子は、私の名前から取ったのよ。字は違うけどね」
みどり「後は、奈々花が哲郎と恋人になれれば、言うことないんだけど」
哲郎「やだなぁ。まだそういうこと言うのかい? みどりくんは。敵わないなぁ」
T「みどりには桐生将人がいるもんね」
みどり「うん。あんな素敵な人と恋人にしてくれてありがとう」
T「『おっとこ』の男性陣には不評のようだけど」
みどり「やっかみでしょ、気にしないわ」
哲郎「おい、おい。みどりくん」
みどり「それに彼は、自分の世界を持っているし」
T「みどりが自分の世界を持っているように、でしょ?」
みどり「そうそう」
哲郎「僕はまだ、ちょっと心配なんだよな」
T「それはやっかみ? それとも……」
哲郎「うん。やっかみもあると思う。だって、僕はみどりくんが好きだし」
みどり「まだ言ってるの?」
雄也「それにしてもさ、みどりの友達って、可愛い子多いよな」
リョウ「オレもそう思う。山岸といい、佐伯といい、レベル高いよな」
T「私が面食いだから(笑)」
みどり「頼子もね」
リョウ「うーん。オレ、あいつ苦手なんだ。あいつの親父はいい人だけどさ」
みどり「そうなの?」
リョウ「うん。なんか見下されてるっていうか……」
みどり「うーん。そうかなぁ」
リョウ「秋野にはわからないかもしれないけど」
みどり「じゃあ、私のことも苦手だったの?」
リョウ「いや、アンタはちょっと抜けてるところがあるから、そんな風には思わなかった」
みどり「なんですってーっ!」
リョウ「うわっ! タンマタンマ」

※しばらくお待ちください。

リョウとみどり「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
T「息が切れたようね」
リョウ「それとさ、頼子のことだけど、あいつ、同性愛とかにすごく興味持っちゃってんじゃん。オレにはわからないわけよ」
みどり「私もわからないわよ」
T「今の言葉で言う腐女子ってとこかしら。私が腐だから、頼子もそうなわけ」
みどり「えみりも、目を輝かせてたわよね」
えみり「だって、興味あるもん」
雄也「えみり、そんなアブノーマルな趣味に走らなくても、オレがいるじゃねぇか!」
えみり「ごめんねぇ、雄也」
雄也「純也に影響したらどうするんだ」
えみり「するわけないでしょ」
T「でも、今は腐男子が増えているからどうだか……」
えみり「私はそれでもいいけど……」
雄也「正直言って複雑だな……」
T「麻生清彦や、しおりも絡んできて、これからどうなることやら」
みどり「溝口先輩もいるわよ」
T「この恋模様も温かく見守ってくださるとありがたいです」

『おっとこ』の動物達

リョウ「フクは外せないだろー! フクフク!」
T「わかったわかった(苦笑)。フクは、うちで飼ってる猫がモデルなわけ」
みどり「フィービーちゃんもいるのよね」
T「うちの教会で飼っている犬でござんす。出してくれって希望があったから」
みどり「うさぎさんは?」
T「ああ。亡くなったアクラくんのことね。アクラくんも出てくるわよ。私が忘れてなければ」

みどりがモテるわけ

T「私の願望充足。以上」
みどり「何よそれ!」
駿「そうだぞ。みどりがモテるにはわけがあるんだ……えーと、多分」
みどり「そこははっきりと断言しなさいよ! 兄貴!」
T「うーん。自然体でいるところとか?」
みどり「これでも気を使っているんだけどな」
T「ま、そりゃわかるけど」
雄也「でも、時々すごい啖呵切るよな」
えみり「そうそう。それでみどりのこと好きになったんだから」
T「でもねぇ、他人は叱るくせに、自分はなかなかすごいこと言ってんだよね。みどりは」
みどり「……反省はしてるわ」
T「えーと、まず始めに、桐生くんでしょ、綿貫部長でしょ、麻生清彦でしょ、忘れちゃいけない哲郎さん。駿もそうだわね」
えみり「まー、ずいぶんいるのねー。みどりって魔性の女?」
みどり「……よしてよ」
雄也「リョウは?」
リョウ「オレは、友達としてなら好きだけど」
えみり「ほーらね、リョウもみどりのこと、好きだって」
リョウ「そういう意味でじゃないんだけどなぁ~……」

『おっとこ』百話を迎えて

T「うーん。いろんなところで散々言ってきたからな」
リョウ「聞かされた方は迷惑だっての」
T「なんか言った? リョウ」
リョウ「いいえ。なんでも」
T「まぁ、ちょうどきりがいいところを迎えて、仕切り直し、というところかな」
みどり「人もずいぶん増えたよね。大丈夫?」
T「まぁ、読者さんの指摘でなんとか直したりしています」
みどり「そうそう。いつも感想とか寄せてくれたりする方いるから。ありがたいよね」
哲郎「感謝だね」

どうやって『おっとこ』は書かれているか

T「今のところパソコンのメモ帳で書いてます。足りないところや過剰なところは、後で直します。午前中の方が調子がいいみたいです。百行書いたら、そこでストップします。だから、今の小説は台詞がすごく多いです(笑)。時間がない時には、携帯のメール機能を使います。お出かけの時にぴったりです。コーヒーは執筆のお供です。むろん、パソコンの時ですが。BGMは、CDか動画。ようつべはお気に入り。もうちょっと書けないかと思案中。アイディアは始終ぽこぽこと湧いてます。ここまで来るのに時間がかかりました。なんせ、小説書けない状態が何年か続いたことがありますし」

締めの言葉

T「まだまだ語りたいことはたくさんあるけど、後は作品が語ってくれると思って」
全員「それでは、どうもありがとうございました~」

2010.9.28
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