阿部こべ観察日記

阿部隆也さん観察日記
書いた人(?) ハムスターのミハシ

○月△日
はじめまして。
オレ、ハムスターのミハシです。
オレのかいぬしは、阿部隆也といいます。(註:本当はシュン君がミハシの飼い主なのですが、どうやら刷り込みがなされてしまった模様です)
ミハシ、というなまえをつけてくれたのは、タカヤさんです。
とってもいいヒトです。
がんばって、きらわれないようにしなくちゃあ。

○月×日
タカヤさんがくれたエサ、おいしかったので、のこさずたべました。
これで、きらわれないですむかな……。

○月☆日
タカヤさんは、ときどきじっとこっちをみます。
オレ、しらずにわるいことしてたらどうしよう。ドキドキ……。
かごのなかには、たのしいあそびどうぐもあるけど、あそぶきしない……。

○月♪日
タカヤさん、ねむっているとき、「みはしぃ~」とねごとをいってました。
オレのことかな。それともほかの?

○月▽日
オレ、タカヤさんがちょっとこわいです。
いや、タカヤさんがこわいというより、タカヤさんにきらわれるのが、こわい、です。
タカヤさんにすてられたら、オレ、のらハムスターになっちゃう。

○月○日
タカヤさんが、ちょっとかなしそうなこえで、「ミハシぃ……」といっていました。
オレまでかなしくなってきました……。

○月□日
田島くんがやってきた。
ひまわりのたね、おいしかった。
田島くんは、あったかくて、いいヒト、だなぁ。
タカヤさんも、ひまわりのたね、くれた。
はじめはおこっていたタカヤさん、いつのまにか、やさしいかおになっていた。
オレ、うれしい。
タカヤさんからせっかくたね、もらったんだ。たいせつにたべないと、ばちがあたる……。

○月◇日
今日は、タカヤさんがきても、にげない、ぞ。
そう決心したのに。
タカヤさんの目みたとたん、きまずくなって、にげてしまった。
オレは、ダメな、ハムスターだ。

○月★日
タカヤさんから、また、ひまわりのたね、もらった。
やっぱり、いつものエサより、おいしいな。
タカヤさんが、オレのこと、なでようとした。なでようとしてくれたんだ……とおもう。
でも、いつものくせで、オレはまたにげた。
タカヤさん、ごめん。

○月※日
オレ、ちょっとどうぐであそんでみた。
タカヤさんがやさしい目だった。
からからまわるの、たのしい。

○月◎日
ひまわりのたね、すきだ。
タカヤさんの手は、おっきくて、あったかそうだ。
でも、やっぱりのるのはちょっとこわい。

▲月●日
今日は、タカヤさんのてのひらにのることができた。
ひまわりのたねのおかげで。
ちょっぴりどきょうついた。
でも、タカヤさんの目がうるんでいた。
どうしたんだろう。
なんか、オレ、しっぱいしたのかな。

▲月▲日
田島くんとタカヤさんが、『三橋さん』と言うヒトをつれてきた。
オレそっくり。
『ミハシ』というなまえは、タカヤさんのすきなヒトとかのなまえかな、とおもってたけど。
やっぱりそうだったみたい。
三橋さん、よろしくね。
オレ、三橋さんのこときにいった。
にげようというき、おきない。
三橋さんも、オレのこと、きにいってくれたかなぁ……。

▲月■日
タカヤさんが、おとうとのシュンくんと、けんか、していた。
やがて、おいかけっこをはじめた。
なか、いいんだよね? あのふたり。なかいいはず……。
ちょっとしんぱい……。
(註:原因が自分にあるとは、これっぽっちも思ってないミハシです)

後書き
山之辺黄菜里さんのアイディアで、思いついた、ハムスターミハシの『阿部観察日記』です。
『ミハシ観察日記』と対になっています。
私は楽しく書けました。それでいいと思ってます。
2009.7.17

BACK/HOME