純愛ラプソディ

 海辺に少年が一人。
 イケメンと言われれば、そう見えなくもない。
 彼の名は水谷文貴。今彼は恋をしている。
 やおら、彼は立ち上がった。
「篠岡好きだー!!」
 彼は海に向かって叫ぶ。
「篠岡愛してるー! 付き合ってくれ! いや、結婚してくれー!!」
 当然ながら、そこに彼の想い人、篠岡千代はいない。
 本人のいないところでしか気持ちを打ち明けられない、シャイな彼なのだ。
 すっかりクソレキャラが定着した水谷だが、彼だって恋をする。
 マネージャーの篠岡の、可愛さと一生懸命なところに惹かれたのだ。
 まあ、本人ではなく、海に向かってしか言えないところが、水谷の水谷たる所以であるが。

 それでも、いつかは直接告白する! 絶対に!

後書き
小ネタです。なんか、思いついてしまったので書きました。
世間では阿部誕祭りかなー……もう過ぎてしまったけど。
そんなときに水谷の小ネタを書くなんて……私、世間に逆らってますかね。
阿部誕の小説のネタも別にありますが。 読んでくださってありがとうございます!
タイトルにも使わせていただいた、竹内まりやの『純愛ラプソディ』、明るいだけが取り柄って、水谷に似てる……
告白編は既に書きました。ドリーム小説で。でも、水谷視点のではないなぁ、あれは……。
後書きが、思ったより長くなってしまいました。


書いた日 2008.12.15


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