水谷クンと栄口クン

※この話は水谷の一人称です。くどいようですが、下品なのが嫌いな方は、回れ右!

 親のいないことをいいことに、栄口を部屋に連れ込んだ。

 前戯もたっぷりしたし、準備万端! いつでも挿入OK!
「なぁ、文貴……」
「なあに、勇人」
 二人きりのときは名前で呼び合う。これって、恋人同士の醍醐味だよね。
「オレ、ちょっとトイレ……」
「そんなの後にしなよ」
「でも……ゲリだから……」
 オレの頭の中で、ピシャーンと雷が鳴った。
「じゃ……」
 勇人――栄口は、起き上がると、パタンと、扉を閉めた。
「ねぇっ! ちょっと! このタイミングでそれはないだろぉーっっ!」
 オレの叫びは虚しく響き渡った。

「ああ、すっきりした。ん? どうしたの? 文貴」
「萎えた……」

本当は四コマ用の話でした。
昔はこういう下品な話、嫌いだったんですよね。どこで変わってしまったんだか……。
あるゲイサイトに、チョコポッキーというたとえが載ってました。言い得て妙だと思います。ああ、下品一直線……。
栄口くんの体質は、私と一緒だなぁ……。
2008.8.17


BACK/HOME