高校時代の創作ノートより

言葉がずらずらと並んでいきます。関係ないものだったり、中途半端なものだったり。
私が愛した言葉やお話達です。
飛び飛びだったり、矛盾したりするところが出てきます。
アイディアをそのまま書き綴ったりしてますから。
十年くらい前のですので、今とは事情が少し違います。
この頃は、まさかパプワが連載再開されるとは思ってなかったし。


スパイ

どの位長く生きてきたかなんて忘れた。覚えていない。

「ただでさえ、白い肌なのに、冷たさが加わって、これがホントの白い肌、だね」

目立たないようにひっそりと暮らしているんだ(森の中で)。

緑のジャングル。
孤児院から引き取られた子供。

パプワ島――
赤道直下の熱帯の島。
地図に載っているかどうかもわからない、ほんの小さな島。
(ジャンがいるところ)
あ、小島がいくつか並んでいるから、パプワ群島かしら。でも、ま、どっちでもいっか。
東のホコラの森でジャンは暮らしている。
平和だけど退屈な日々。
ソネとは飲み友達。気楽。
常夏の島にも一応四季がある。
イリエの親がウォーターフロントの番人。
時々クボタが飛んできたりして。

「地上に比べたら、何だかこの島箱庭みたいだね」

「まあな。俺は赤の秘石から生まれてきたんだ」
「じゃあ、僕はおまえより偉いんだ」
「……何でだよ」
「だって青の秘石は赤の番人より偉くって、僕は青の一族だから」
「……誰が言ってた」
「お兄ちゃん」
「あのなサービス。どっちが偉いとかそういう問題じゃないんだよ」

島を見守るのが、俺の役目なんだ。

「人間にはどうしても作り出せないものがある。光、水、土、風……。兄さんはそういうものを作り出す研究をしていて、最終的にはこの島から独立するつもりなんだ」
「馬鹿な! できるわけがない!」

俺達は共存できないのか。

「ハーレムの計画は、途中で頓挫するだろう。だが、それはまだ時期が来ていないからだ。時期が来たらそのときは――手伝ってくれるかい? 高松君」

なぁ、サービス。
赤の一族と青の一族は共存……いや、一緒に住むことは不可能なんだろうか。
「んー、共存てよくわかんないけど、今だってほら、ジャンと一緒にいるじゃん。心が通じ合えば、一緒にいるだけでいいと思うよ」
サービス、お前と笑い合っている瞬間、俺は確かにそれは可能なことと思った。

「何を考えているのです? ジャン」
「親友のこと」
サービス、お前は俺の誕生の瞬間を目撃した。にも関わらず、勇気を持って近づいてきてくれた。俺の目的は島の平和を守ること、そして……二つの一族の共存を助けること。
生まれる前、俺は赤い秘石の声を聞いた。
「……島の平和を守って。軋み始めた一族同士の関係。このままだと……」

人々の平和を守って。ヒトは争い、憎しみ合うために生まれてきたのではないのだから……。
「では、何故、憎しみ合うのでしょう。何故争うのでしょう」
赤い秘石にはわからないのだ。欲にかられた人間の気持が。

そばにイリエもいることにしよう。

変わる、変わる、何かが変わる。

昔々、パプワ島がまだ一つの大きな島だった頃の話――。
赤と青の一族は仲が良かったが、何だかだんだん険悪になっていく。
そこに番人ジャンとアスも絡んで、どんどんややこしくなっていく。
ジャンとサービスの二人を軸に、物語は展開する(ことになるだろう)。
なんか漠然としているな。つまり――

「ようこそ! 『南の島の歌』の世界へ! 俺、ジャンを主人公に、サービスとその他の人々が織りなすビルディングスロマン! 『南の島の歌』をよろしく~!!」
「それを言うなら、ビルドゥングスロマン(教養小説)だろ?」
「おまえの企画はすでに破綻している」
「がーん!! 双子のツッコミ!」

最初、サービスは子供の頃の夢を見る。目が覚めたところで、オープニングテロップ。

パプワ島中心部東の森に二つの秘石を祀った祠がある。
キーワードがなければ扉は開かない。キーワードは番人しか知らない。
青の一族は島を出たがっている。が、秘石が二つ揃っているうちはそれもままならない。
パプワ島は二つの秘石で島の力を操っていることで成り立っている。
もしどちらかがなくなったら、島は崩壊してしまう(海に沈んでしまう)。
青の番人アスは、キーワードを青の一族に教えてしまう。
ジャンは秘石が持ち出されるのを止めようとするが、サービスは持っていた護身用の短剣でジャンを傷つけてしまう(もちろん間違ってだけど)。
青の一族が去った後、島に地震が起こる。
地震で赤の秘石は祭壇から落ちる。
くずれ落ちる島と共に海に落ちようとする秘石を助けたのは手負いのジャンだった。
赤の秘石の計算通り、ジャンはノアの方舟のところへ行く。
それで赤の一族も出て行く。
船の中でサービスはジャンのことを回想する。
最後にサービスの夢の続き。

END
(まだよくわからないところもあるけどな)

いつかなんて日

せっかく子供に戻ったんだからあそこへ行こう。昔よく行ったあの場所へ。

綺麗だな。
ここから眺める夕陽は。
あたり一面森なのに、十分も歩けば、森を抜けて街へ出る。
街は港から海に繋がっている。
そして海の向こうには、世界。
海を通して、この島も世界に繋がっているんだ。

愛されるよりも愛した方が、ずっと幸せだから。

クボタに乗って空を飛ぶ。

シンタローとパプワの話にも、ウェイト置きたいなぁ。もちろん、ジャンが主人公だけど。
ジャンにはめいっぱい、悩んでもらおう、番人してもらおう、サービスにおネツを上げてもらおう(笑)

楽しいなったら、楽しいな。

誰もいない場所へ行きたい。誰も知らないところへ行きたい。私はそこで永遠の孤独を過ごすのだ。

シンタローは赤と青の一族の橋渡し役を期待されるようになってしまう。

「お前、寂しくなかったか?」
「え?」
「ずっとこの島で暮らしてきて……ここって人間いないんだろ?」
「ああ」
「お前はいつも寂しかったんだ。いつも一人で朝日見て暮れていく夕日を眺める。たった一人で。そんなこと、気の遠くなるほどやってたら、気が狂いそうになるよな」

「二人の距離は近過ぎて、本当に理解し合うことができない。このままでは、お互いに相手を傷つけて、両方とも辛い思いをしなければならなくなる。どうして双子に生まれたんだろう」

「互いに互いを縛っていては、本当に理解し合うことはできない」

「お前は俺に縛られていて、本当に自由に翔ぶことができない。どうして俺とお前が双子なんだ」

「普段はしょうのない兄にしか映らなかった。でも、あいつが珍しく大病にかかった夜、僕は目を赤く腫らして、一晩中起きていた。心配でたまらなかった。あいつが自分を置いてどこか知らないところへ行ってしまうんじゃないかと」

「代わりじゃないよ。お前は」
シンタローは涙を流した。

違う違う、違うんだーっ!
金色の髪がふわりと舞った。
雨の十字架。

シンタロー、あのままお前と過ごしていれば、楽しいことがこれからもたくさんあったろうな、たくさん、たくさん……。

後悔半分

シンタローはパプワにとって、初めて会った人間だったから、多分、肉親よりも近い存在ではなかったか。

20**
Bは、新種の病気にかかっていた。それはいつまで経っても年を取らない病気だった。

「俺の今までやってきたことは、俺のコタローへの思いは、マジックに挑み続けてきたことは、一体なんだったんだ。答えろよ、答えろ……」

団欒のカレーライス

父親に疎まれ、五歳のとき幽閉されたコタローは、家族団欒の存在を知らずに育った。

天に昇るか、地に残るか、二者択一の選択。

お前は最高の相棒だ。

私は風になれた。風になれたのだ。

自分も、少しの間に大人になってしまったような気がする。
それがいいことなのかわるいことなのか、彼にはわからない。ただ……夢は終わったのだ。これから自分がこれからやるべきことは――……。

言うな。何も言うな。
「俺はお前を殺したことで、俺自身をも殺してしまったんだ」

そんなときに出会ったのが、目の前にいる長い黒髪の青年だった。この島の自分以外の人。
生まれて初めて出会った大人がこの男で良かった――。

私はどこから来てどこへ行く――。

誤解、憎悪、すれ違い……。
争いの種はどこにでも転がっている。

人は一瞬一瞬違う性格。
それでもいいし、それでいい。

ああ、でも、今、わかったよ。何の制約も受けない暮らしって、辛いんだな。
何の夢も希みもないのに生きていくのって、辛いんだな。
自分が辛いって思っていることは、辛いんだな。
あとひとつあったんだけど、何かは忘れた。

つきつめて考えていくと
特に何もしたくない
特に何も考えたくない

ボクにあるのは愛ではない。
ボクはただ、真実を知りたいだけだ。

ぼくは生まれるはずのない生命だったの?

嬉しいよ。シンタロー。
君にまた会うことができるなんて。

波の音と共に、パプワの過去が思い出される。
子供の頃のパプワ。
倒れているシンタロー。やがて彼が目を覚ますとそばに駆け寄って飛びつく。
シンタロー、抱きすくめる。
バックには南国の風景
過剰な水が島の下方に溜まって、海ができた。

一旦帰って来たシンタロー。またパプワ島へと旅立つ(というか、永住する決意をする)。

秘石の番人は伝説の存在。

「ねぇ、おじさん、どうして笑わないの?」

インペリアル・トパーズ

ロミオとジュリエット?!」

「わしは見たんじゃ! 大空を悠然と飛び回るクボタに乗って、高らかに笑っているジャンを!」
ジャンは夢遊病(?)
シンタローもそうだったしなぁ(私的設定では)

真実は往々にしてつまらないモノ。

手袋うさぎ

友情の焼きイモ

ものすごくかわいく、豪華な服のお嬢様が転校してきた。
が、装飾費にお金をかけているため、その子の家は、実は貧乏。
その子は一家のために、造花のバラの叩き売りをしている。
叩き売りしているところをピーチに見られる。
ピーチは感動して焼きイモを贈る。
二人は友達になる。

END

アリスはうさぎを追って時空の旅に出る。
「時間の国のアリス」

近頃どうも落ち込み気味である。
わけもなくいらいらする。
どうしてだろう。
一人でいたい。
居間にいるとわけもなく不安になる。
でも、自分の部屋は好き。
ちょっと散らかってるけど。
愛してる。

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