荻原クンと愉快なLINE友 1

荻原が入室しました。

荻原:スマホに切り替えたのを機にLINEやることにしたけど、超ドキドキだなぁv

青峰が入室しました。

青峰:よっ、シゲ。
荻原:よぉ、青峰。
青峰:なんだぁ? お前、LINEしねぇんじゃなかったのか?
荻原:人は変わるもんだぜ。青峰だって、うざったそうにしてたじゃん。
青峰:クラスのダチどもがやってんの見て、やっぱり面白そうだと思ったからさ。

火神が入室しました。

火神:おっす、荻原。
青峰:んだー? 火神。お前もいるのか。
火神:そっちこそ。
青峰:出てけよ。
火神:そっちが出てけよ。
荻原:あーもう、LINEでまでケンカすんじゃねぇよ。
青峰:だとよ。
火神:お前に言ったんだよ!
荻原:両方に言ったんだよ!
火神:…………。
青峰:んじゃ何か? お前、オレがこいつと同レベルだって言いたいのか?
荻原:ああ、言いたいぜ。せっかく会ったんだからケンカすんじゃねぇぞ。
青峰:……ちっ、わかったよ。
荻原:素直になったな。青峰。
青峰:うっせ!

黒子が入室しました。

荻原:黒子!
黒子:どうも、荻原君。
荻原:お前もLINE始めたのかよ!
黒子:ええ、まぁ……。
荻原:青峰と火神がケンカし始めて参ってたとこだったんだ。
青峰:火神のせいだ!
火神:青峰のせいだ!
荻原:……またこれだ……。ちっとは聞き分けよくなったと思ったら。
黒子:まぁ……この二人は犬猿の仲ですから。
火神:……黒子、いぬさるのなかって何だ?
青峰:犬と猿……桃太郎か?
黒子:そうではありませんよ。犬と猿のように仲が悪いって意味です。
荻原:ふぅん。やっぱ本たくさん読んでるだけあって、黒子は頭いいな。
黒子:……どうも。
青峰:つか、オレらのこと、犬とか猿とか言ってるわけだよな。黒子。
黒子:ものの例えです。
火神:つか、犬はイヤだぞ、オレは。
青峰:そういえば、お前、チビの頃犬に襲われたんだってな。
火神:黒子……喋ったな。
黒子:すみません……。
荻原:へぇ~、面白い過去聞いちゃったな♪
火神:面白がってんじゃねぇぞ! 荻原! まだ噛まれた痕が残ってんだからな!
青峰:へぇ~、そうだったのかそうだったのか。
火神:ちっ、またからかいのネタをやっちまった。
黒子:今のは、火神君のポカですね。
荻原:だな。
青峰:後で痕、見せろよ。火神ぃ。
火神:誰が!
黒子:ボクも、それは阻止したいです。
荻原:なんだよ……。もしかしてやきもち焼いてんのか? 黒子……。
黒子:え……あ、その……。
火神:まぁ、黒子にやかれるのはちょっと嬉しいな。
黒子:火神君……。
青峰:おい! 二人でイイ雰囲気作ってんじゃねぇぞ。
荻原:オレもちょっと複雑だな……。友達がホモなんて。
青峰:オレはノーマルだかんな。
黒子:すみません……でも、好きになってしまったので。
火神:おい、こんなヤツらに謝るこたねぇぞ!
黒子:火神君……。
青峰:あー、ばかばかしい。オレ、もう帰ろうかな。
荻原:ああ! 青峰! 置いてかないで!

緑間が入室しました。

緑間:なんだ。青峰。帰るとこだったのか。
青峰:んだー、緑間か。
緑間:荻原がLINEを始めたと聞いて、ちょっと寄ってみただけだ。それじゃ。
荻原:おう。あんがと。緑間。
青峰:なんだよ。もう帰るのか。緑間。
緑間:ああ。青峰、お前も帰るんだろ?
青峰:これから高尾のところに行くのか?
緑間:……まぁ、そうだ。
青峰:じゃ、宜しく言っといてくれ。
緑間:ああ。それじゃ。

緑間が退室しました。

青峰:くくっ、あいつ、高尾とデキてんだぜー。
火神:……知ってるよ。
黒子:まぁ、仲はいいですよね。
荻原:何故だ……何故オレの周りにはホモが多いんだ……。
火神:つか、青峰、まだいんだな。
青峰:ごあいさつだな。まぁ、まだいてやってもいいぜ。ヒマだからな。
火神:それは何か? オレに対するイヤガラセか?!
青峰:ピンポーン。
火神:くっ、こいつめ……。
荻原:なぁ、オレ、もう帰っていいかな。
青峰:へ? 何で?
火神:お前が変なこと言うからだろ?
黒子:火神君も相当だったと思います。
火神:んだと?!
荻原:どいつもだよ!
黒子:すみません……。
荻原:あぁ、黒子、お前は悪くない。
黒子:でも……二人を止めなかったのはボクが悪いんですし。
荻原:誰も青峰と火神は止めらんねーよ。ちょうどご飯時だったんだ。じゃあな。今日は来てくれてあんがとな。お前ら。

荻原が退室しました。

後書き
荻原クンシリーズのスピンオフ作品です。
青峰に置いてかないで、と言っていたのに、自分は平気で帰っちゃうんですね、荻原……。
私はLINEはやっていないので、変なところがあったらご指摘ください。
2015.2.10

BACK/HOME